ロー入試不合格体験記
【はじめに】
僕は、数年前、多数の生徒がロー進学し、中央ローに落ちるなんてやばいみたいな風潮の大学に通っていましたが、見事に中央ローに落ちました。そのときは、1週間で10キロ痩せるなど、精神的にどん底の状態にありましたが、当時の先輩やTwitterのフォロワーさんなどにアドバイスをもらいなんとか都立ローに拾ってもらったのでした。
当記事は、これからロー入試の勉強をする方への方針検討や自分への更なる反省のための不合格体験記です。
まだ、司法試験に合格しておらず、うまくいったとはいえませんが、どんなところがダメだったのかを列挙し、どうよくなった(気がするのか)を記載していきます。
【ロー入試の反省】
・方法論の一本食い
僕はロー入試前までは、中村充先生の4A講座(現4S講座)で勉強してました。中村先生は、パンデクテン方式を使った条文の探し方・二当事者対立構造を通じた法的問題点の抽出・法的な思考プロセスなど、普通の予備校では教えてくれないがプロは自然にやっている基本的な思考手順を言語化し教えてくれました。
ただ、問題点があり、中村先生は①三段論法を重視せず②法理論を詳しく教えてくれず③あてはめがかなりフリーハンドです。
①について:三段論法が必須だとは言えないような気がしますが、相対評価の試験である以上、みんなが三段論法で書くなら三段論法で書く方が安全だと思います。さらに、東大法学部出身の中村先生はやはり日本語がわかりやすく美しいです。日本語に自信がない人は三段論法を使って雰囲気イケメンを狙った方がいいのではないでしょうか。僕は日本語能力が中村先生ほどありませんでした。
②について:法理論は入り込みすぎると樹海に入ってしまうので、初学者段階で法理論を勉強していたら確かにダメだったと思います。しかし、ある程度勉強したなら、基本刑法ぐらいの基本書を読んでみた方が、法律知識が有機的につながります。僕は刑法総論については、基本刑法を読んでみた結果、(結局は”結果への因果性”を聞いているだけなのかな?)というぐらいにまとめることができ、だいたいの問題はそこから考えれば結構なんとかなった感覚です。
また、司法試験では現場思考で”趣旨→規範→あてはめ”をすべて自分で考える場面があるので、法理論の考え方をどこかの段階で身につけないと手も足もでないと考えます。実際、基本書を読んでからこのでっちあげ能力が向上した気がします。ただ、基本書だけ読んでも有害になってしまうのが受験界の通説なので、加減が重要なのかもしれないです。僕は、法理論の勉強をしなければいけないセンスのない人間でした。
③について:あてはめはある程度、定型化した方が時間短縮や点数向上につながります。強制処分なら”制約利益→同利益が憲法35条で保護されるほど重要な私的利益か→同利益に大ダメージがあるほど実質的に制約されているか”という手順であてはめています。任意捜査は”犯罪の重大性や特徴→被疑者への嫌疑→捜査の具体的必要性→被侵害利益の重さと必要性を比較した相当性”という手順であてはめています。
このようにあてはめは定型化しておいた方が問題文を読みながら重要な事実を拾いやすかったし、答案を書くときも書きやすかったです。僕は定型化しないとその場で説得的に論述できない地頭の悪い人間でした。
僕にとっては、4Aには上記問題点が存在していました。したがって、僕にとっては上記問題点を解決するために4A以外で勉強をする必要があったということになります。そのため、ロー入試後は上記問題点を解決してくれそうな”加藤ゼミナール”の講座をとったのでした。
・暗記の軽視
僕が、法律を大学受験までの科目に例えると”英語と国語のブレンド”です。
余談ですが、よく法律を数学という人がいますが、数学ってこんなにガバガバですかね?僕は、法律は数学・科学に近いものだと勘違いしていたからこそ失敗したと考えています。法律は事実を理論に代入すると特定の結論を出す装置(数学・科学でいう数式や定理)ではなく、好ましい結論を出すために説得的に論じる道具だと考えます。そのため、法律は結論よりも結論を導くまでの説得力の高さが重視されている学問で、それを立証するものとして令和3年の刑事系トップは正解筋と異なる結論をとっています。
話を戻しますが、僕は最初に法律を勉強したとき”善意・悪意”や”第三者”の意義は意味不明で、都度に翻訳する必要がありました。さらに問題文に列挙されている事実もなぜ書いてあるのか意味不明でした。このように法律は外国語に似ています。法律の事例を読み解くには、英語の単語を暗記して長文を読むように、法律用語の定義を暗記して事例を読まなければ本当に意味がわからないです。
さらに厄介なのは、日本語としての意味はわかるところです。ですが、法律のプロの方(作問者)は法律的に意味のある事実を問題文に振りまいているので、法律用語を理解して法律的に重要な事実を抽出しなければ、法律文書を読んだことにはならないです。日本語で書かれてはいるが、日本語とは違う言語についての問題が法律の問題だと思います。
上記のように暗記した用語を利用して事実を抽出したら、三段論法や主述の一致などの国語の能力を使って答案を書きます。このような点から僕は法律は”英語と国語のブレンド”だと考えました。
以上の点からそもそも用語や規範を暗記しなければ、問題文が”法律的に”うまく読めません(少なくとも僕は読めてなかった)。したがって、暗記は嫌でも必須なものです。付合の定義、弁論主義3つ、原告適格、処分性の講学上の要件など、暗記しないとどうしようもない知識は暗記した方がいいと思います。
なお、僕は司法試験受験まで本当に暗記が間に合っておらず、原告適格の規範や94条2項類推などの規範はさすがにキッチリかけましたが、訴因変更の要否とかの規範・あてはめはかなりグラついてしまいました。この点は反省を活かせなかったこととして今も反省してます。
・三段論法の軽視
方法論の一本食いでも述べましたが、三段論法を軽視していました。法律の問題は説得的な文章を書く能力が一番試されているはずですので、日本語能力がないなら三段論法というレトリック使わざるを得ません。
ロー入試不合格時においても、皆さんが共通して注意してくれたのはこの三段論法でした。
一応、三段論法のやり方について説明しておきます。間違っているかもしれないので、詳しくはプロの方に聞いてください。
①三段論法は、大枠として【抽象論→具体論→結論】という順で進みます。
②抽象論は、判例の規範や定義など論証集に書いてあることです。この部分は事前の暗記や理解が必要になります。
③具体論は、抽象論の知識を前提に問題文から抽出した事実を規範にあてはめる論述箇所です。“❶抽出した事実の適示→❷評価→❸規範のリフレイン”の順に論述し、説得的な文章を書きます。
④結論は、結論です(新次郎構文)。
※抽象論の前に、問題の所在を挙げる説明もあります。
以上の説明を具体化すると94条2項類推の論点はこう論じることになるはずです。
ア ①虚偽の外観、②真の権利者の帰責性、③第三者の信頼があれば権利外観法理が妥当して94条2項が類推できることを抽象論として提示。
イ ”所有権を有しないBの甲土地についての所有権移転登記の存在という①虚偽の外観”等のあてはめをする。
(このとき、”虚偽の外観”という規範をもう一回書くと説得力が増すらしい≒規範のリフレイン)
ウ 類推できるなどの結論
昔の記事を見ると三段論法の重要性を全く理解しておらず、笑えます。
【なにが変わったか】
・方法論は道具にすぎず、どのように勉強するかは人によるかもと思うようになる
どのような方法論も結局は道具にすぎませんでした。方法論にこだわるのではなく、いま何が自分に必要なのかを考えるべきでした。
何が自分の課題かを見つけるにおいて重要なのは、答案を複数の人に見てもらい、共通して注意されることを見つけることです。添削で見つかった僕にとっての共通注意事項は三段論法や法律用語の暗記でした。
さらに、自分に必要な方法は一度方法論を試してみないとわかりません。コロコロ方法を変えるのは初学者のうちはよくないですが、成績が伸びなかったり答案を見てもらってダメだといわれたならば、いろいろ試してみてください。
・法理論をしっかり勉強すると法律が楽しい
法理論をしっかり理解しようと努力したところ、知識が有機的に繋がって法律が好きになりました。ロー入試前は法律は全く好きではなく、問題文を処理するために4Aのパターンを勉強して、ただただ試験問題を処理するために勉強していたので勉強が無味乾燥したので、勉強が苦痛でしかなかったです。
予備校の指導で問題はそれなりに解けるが楽しくないという方は、基本刑法などのわかりやすい基本書を一度読んでみたらいかがでしょうか?(時間があれば・・・)
・暗記をそれなりにやると問題文が早く読める
暗記するとどの事実が重要なのかわかり、問題文を読むときの力の出し入れがうまくできて長い文章題をよむのも疲れにくくなりました。
・三段論法を守ると説得的な文章がラクに書ける
日本語能力の低い僕は、三段論法を用いることで、ローの学者の先生にも「簡潔でわかりやすい論理的文章を書くことができている」との言葉を何度も頂きました。特に4S出身の人で成績が伸びない方は三段論法を使ってみてはいかがでしょうか。
僕は、処理手順をパターン化するととても安心します。とりあえず、抽象論から書こう~~って思ってすぐ手を動かすことができるのはとても心地よかったです。
この記事は以上です。僕の失敗を参考にしてくだされば幸いです。
また、司法試験不合格の際は、このような反省をもう一度したいと思います。
令和4年司法試験を受験しました
令和4年司法試験を受験しましたが、めっちゃ疲れたので遊ぶ体力もないです。
ここ最近は、特撮→ドラマ→再現答案→特撮みたいな生活をしています。
再現が終わり次第、友達とごはんにいって就活・バイトや法律以外の勉強をしたいと思います。
法律の勉強に関しては、民法については合格していたとしても勉強不足ですし、不合格の可能性も高いので9月までは法律の勉強をメインに生活します(あれ、以外と忙しい?)。
択一試験は伊藤塾・辰巳の採点ともに足切りは回避できているようですので、択一の結果がきたら結果発表をするはずです・・・。論文はなんとも言えない出来ですが、結果がでたら再現答案を挙げてみようかなあああああッ!!(首の骨が折れるおと)
本記事では受験時の感想を書き連ねて、自分の傷をジョリジョリします!
ブログを読んでる君たちも試験を想像して僕たちとジョリジョリ!!
★1か月前:緊張しているわけでもないのにずっと腹痛になる。テンションが乱高下していろんな人に病みラインを送る。
★前日:先輩・後輩・中高の友達がラインくれて謎の安心感がうまれ、8時間寝る。
★1日目:緊張は思ったよりしなかった。朝に上島さんのニュースを見て病む。
租税→設問10個で笑う。どんだけ課税したいんだよ。
憲法→すばらしい問題。すばらしすぎてなにも書くことがなかった。すばらしい!
行政→去年よりは意味わかる。違法事由がどうなってんのかわからない。
疲れすぎて栄でごはん食べる計画はパ~~になり、コンビニでレンチンラーメン買った。次の日にニキビや口内炎が増える。
★2日目:苦手な民事系。一般的にもここが山場であり、模試の成績的にこの日さえできれば可能性はあるという意識で臨んだ。
民法→まあまあ?逆に差がつきそうで怖い。
商法→デゥー・パリジェンヌってなんすか?
民訴→ぼくは みんじそしょう を しっかり やらなくちゃいけない とおもいました。 なぜかというと みんじそしょう は だいじ だからです。
案の定コンビニ飯でした。余談ですが、朝ごはんの時、ホテル提供の灰色のパジャマ着た受験生がたくさん食堂に集まるのですが、刑務所にしかみえません。あと、男女でホテルの一室に泊っている受験生がいたんですが、なんなんですか!!?とりあえず、三者間形式にしておきました。
★中日:7時に起きる⇒家に戻る⇒栄で牛タン食べる⇒択一(憲法)⇒刑事系の勉強
★4日目:刑事系は好きなので楽しみですね!
刑法→普通?ここで、”簡潔に”の意義が問題となる。
刑訴→やっぱり訴因!最後の設問はよくわかんない。
やきう見ながら夜食べてたらドラゴンズが逆転負けして死。
択一の詰め込み。
★5日目:択一試験!足切りが嫌すぎて、一番緊張しよく寝れなかった。
民法→普通?と思ってといてたけど、めちゃ間違えてた。根拠なき自信も、ときには重要な気がするよ。
憲法→すばらしい択一。すばらしすぎて全部マークした。すばらしい!
刑法→普通。最後の事例問題むずかしい。
東京の中高・大学・ロー出身なのに急に名古屋会場で受けることになったから、孤独にストゼロを飲んで寝た。人と飲まないとお酒はおいしくないよ~~~
都立ローの過去の留年率とか
急に私事ですが、都立大ローにおいて、必修科目をすべて単位取得できました・・・
一応、今年受験する方でこのブログを見かけた方もいると思うので、必修単位を取り終えおそらく留年せずに卒業できるであろう立場から、都立大ローについていろいろ書いていこうと思います。
①留年率
まず、タイトルにある留年率についてですが、過去に都立大ローの留年率が3割ほどの数字をマークしている年が2年ほど続いていたと思います。
これについては、既習2年前期にある必修科目である「民事訴訟法総合2」の単位認定が異様に厳しかった時代があったからだと聞いています。
近年においては、3割も落とすというジェノサイドは起きていません(2020年は3人、2021年は2人しか落としていません。)
そのため、基本的なことが書けさえすれば、単位取得がそれほど無理ゲーっていうわけではないとかんがえます。
②取得が厳しいといわれている必修単位
刑事訴訟実務の基礎、民事訴訟法総合2が鬼門といわれています。
ただ、いずれも情報収集をして、しっかり対策すれば取得はできると思います。
警戒してなかった人で落とした人がいるので、念のため記載しておきます。
③司法試験対策
どの程度の受験指導がローで許されているのかわからんから、何をいえばいいのか・・・
まあ、よくわかりませんが、ローに入ったら先輩とかにいろいろ情報を聞いて見てください。
先生方はいい人が多い(一部やばい人もいますが)ので、グイグイいけばローとして最大限の効果を発揮すると思います。ただ、あまり先生からグイグイくるタイプのローではないので積極性が必要に思います。
都立大ローは前田先生を初め刑事系の優秀な先生が多いので刑事系が強いと思います。
そのほか、受験・入学考えている方で疑問点があればコメントしてください。
自分自身の受験がアレなのでアレではありますが、そこそこアレしますので。
中央ロー成績開示しました
中央ロー成績開示請求の通知書が届きましたので、このブログにて公開します。
僕の再現答案と点数を見比べて参考にしてみて下さい。
【全体の感想】
………。
ヤバすぎるだろ…。
落ちたのが何故かわからないと不合格発覚直後にほざいていた僕ですが、大変納得した次第です。
実は、中央ロー入試当時は、やる気が予備短答以来プッツンしており、明治ロー入試とお盆でゼロになっていました。ですから、中央ロー入試は久しぶりの起案という感じでした。
そのため、不合格直後は不合格になった理由もおよそやる気がなかったからだということだけにしていました。
ですが、得点も示している通り、これは単にやる気の問題ではなく、今までの学習態度が明らかに誤っています。
とはいえ、首都ロー入試に向けて方向性を修正し、合格後も丁寧に論パタを繰り返すうちに今まで自分がどれ程テキトーにやっていたかを自覚したので、通知が来る前から自分のロー入試再現答案が"話にならない"ことはわかってました。
ということで、色々反省した結果、学習法と受験への心得に修正を加えることにしました。
法律学習の修正点は法律論や法律論の前提となる定義をしっかり定着させること、論証しっかり覚えることです。
逆に、大枠としての処理手順や思考プロセスにあまり問題はないように分析しています。
心得の修正点としては、①何ごともある程度丁寧に理解が必要だということと、②今後このような方向性のミスを防ぐために独りよがりにならないこととします。
【科目ごとの感想】
刑法あかん。商法なぜかよくできてる。
民訴は論点まるごと知らなかったけど、趣旨から書いたから点は一応きてる。だとしてもゴミ。
刑訴はやっぱり判例で書かないと全く点こない。
【まとめ】
この得点をどこかに貼るなりして、自分へのムチにしようと思います。もっと勉強しないと一生受かりません。
首都大ロー(東京都立ロー)入試 総括と対策 2020.9.12追記
この度、様々な人のおかげでなんとか2020年度首都大ロー入試に合格いたしました。
首都大ローは受験生も少なく、情報が少なくて困っていたので本記事を書くことにしました。
(2020年9月12日 2021年度の主要私立ロー入試が終了したため追記)
○1次試験について
★1次試験科目
短答:民訴、刑訴
★1次試験対策
○全体について
論文は3時間で3科目と割とタイトな分量です。時間調整に気をつけて下さい。あと、トイレ!
短答は時間がなくなることはないと思いますが、予備でいい点取れたからといって簡単に解ける問題ではありません。
また、何故かアガルートで都立大ローの対策講義が販売され初めていたので、絶対ここに入らなきゃって人は買ってみてください。→2021年9月15日時点で再度確認したところなくなっていました。
・憲法
百選判例がそのまま出ます。僕は「判例百選スピード攻略講座」(アガルート)を購入し、対策しました。
この講座は百選の事例について、答案を三者間の形で書いてくれているので即効性がありました。
しかし、全ての判例は網羅されているわけではないので扱ってない判例百選を見ておくことも重要と考えます。
追記:ただ、憲法の判例規範をそのまま使うのは難しいですし、入学者のほとんどは出題者の意図にほぼ答えられていないと思います。
合格思考憲法をやりつつ、広島暴走族判例のような少し独特な判例を押さえておくとかでも最低限の点はくれるように思います。
・民法
近年は難しくなっています。
ただ、総則の基本的なところが書ければ耐えるはずです。
民法は自信があったので改正の知識を入れて過去問の構成をしました。
追記:どうやら元民事裁判官の先生が作問しているようです。かといって問題の問い方が要件事実的というわけでもないし、普通の対策でいいかと思います。
入学者で物権的請求権3つを即答できない人もいるので、しっかり基本や原則から論じてみてください。
・刑法
毎年、総論からしか出ていませんでしたが、2020年度は事後的奪取意思など各論からもでました。
二年連続で学説対立問題も出ています。僕は対立点をクリティカルに指摘できませんでした。
追記:僕は去年の問題において、ただただ原則的な処理だけして逃げ切ったと思います。
承継共を認める見解には承継共の規範を書いて普通に処理して、認めない見解については共同正犯の規範だけ書いて処理しました。
今でも何が答えかよくわからないですが、わからないなら原則や基本だけ書けば最低限は取れるのではないでしょうか。
再追記:2020年度の設問2ですが、主題は「乙が時計を奪った行為の罪責について論じ」ることです。
①②の見解の比較がありますが、これは淡々と構成要件を処理する中で対立する場面でのみ論じればいいと思います。
そのため、見解①②を必ずしも規範部分の学説対立として捉えずとも、あてはめの部分で対立させても足りていたかも知れません。
→詳しい答案の書き方は近年の司法試験の解説を確認してください。
・民訴、刑訴
予備短答と同じように司法短答過去問集を回しましたが、あまり意味がなかったです。結構対策が難しいのではないかと個人的には考えています。ただ、簡単な肢はいくつかあるので、しっかり部分点をとる意識でいいはずです。
同年度の予備短答は民訴26点、刑訴14点でしたが、都立ロー入試ではいずれも等しくわかりませんでした。
追記:いずれもリークエなどの基本書に載ってる基礎知識が予備択一等と異なる角度で問われています。
ただ、対策として基本書を読んでもどれほど活用できるか不明ですし、過去問をやってよくでる範囲を基本書で読むくらいしか対策しようがありません。
民訴だと将来給付がよく出ています。
再追記:両訴に加えて、商法が追加され、いずれも簡易論述問題に変更されるそうです。上記記載は無視してください。
○2次試験
出願時のステメンの内容は面接で突っ込まれるかもしれないので、必ず自分用にコピーをとっておいてください。
面接です。法律についての質問はないです。
大講義室で待機後、3人ずつ面接室付近のベンチに移動して面接します。
面接室の教室の前に2人待機し、1人ずつベルで呼ばれます。
無駄に広い教室に先生2、受験生1です。
あがり症の人は、面接のマナーや内容の練習を何度もして下さい。本番はかなり緊張しました。
僕は、何度も練習することで、本番では回答を自分でも不思議なくらいスラスラと、かつ、目を見て言えました。
一次試験との得点の関係ですが、よくわかりません。
一次で決まってるとの噂をよく聞きますが、受かるまでは自分がギリギリかどうかなんてわかりません。
最大限の対策をして全力でぶつからないと、不合格だったときにかなりムカつくと思います。
以下、質問内容と実際の回答です。
①都立大ロー志望理由
→僕は少人数教育に対して感じた魅力を伝えました。
(少人数だと教授との距離が近い、生徒とも活発に議論できる等)
パンフレットを読み込んで、OHを積極的に用いるとも言いました。
ここが一番大事だったような気がします。
②どんな法曹になりたいか
→ステメンにもありますが、深掘りされます。
僕は予想してなかったので、ステメンに矛盾しないようアドリブしました。
③好きな科目
→民法が好きって言ったら、行政法ゼミなのに?って聞かれました。
④予備受験の有無、院でも予備受けるか
→受けないっていうとやる気ない奴に見えるので、学校の勉強最優先でチャレンジだけはやっていくと言いました。
⑤受かっているローを聞かれました。
→中央落ちたことを言わされる流れになり、気まずくなりました。
先生によって質問内容は変動するようですが、都立大ロー志望理由とどんな法曹になりたいかはしっかり準備しましょう。
この記事が読んでくださった方のお役に立てば幸いです。また、Twitterにて励ましのお言葉を下さったフォロワーさん、面接内容を教えてくださった先輩方に感謝致します。
大変なことが起きてしまった…
こんにちは!しほうフレンズです🐱
8月27日に明治ロー、31日に中央ローの合格発表がありました。
8月31日まではロー入試期間に溜まったラジオを聞いたり、Netflixの沼にハマったり充実した日々を過ごしていました。
4S条解改正民法も「仁義なき戦い」や「攻殻機動隊」シリーズの合間に見ました。
では、本題の結果発表です。
【8月27日 明治ロー結果発表】
結果は…???
合 格 でした!
明治ローとりあえず合格は確定しました。
— しほうフレンズ (@Sihou_friends) 2019年8月27日
たくさんの方々から祝いの言葉・ファボを頂きました。FF外の方からも祝いの言葉を頂き、ツイッタランドの素晴らしさを体感しました。ありがとうございました!!
そして、免除は…??
ありませんでした!!
GPA免除の方々で枠が埋まったせいでしょうか、単に成績が悪かったのでしょうか。
明治は全免制度しかないので枠がギチギチなのは確定事項とは思うけど…
受かっただけでも嬉しいのですが、お金はね…
明治を受ける方は安全パイのためにGPAを3以上とりましょう。
【8月31日 中央ロー結果発表】
中央ローは私大の本命かつ僕は私立で入試を終わらせたかったので、明治で免除がないことを知って以来、半免以上来なかったらどうしようと不安になりました。
その不安は的中することになりました…
結果は…???
不合格でした…
なぜ??というのが正直な感想です。
答案の出来としては合格はできていたと思うのですが、「受験番号を取り違えた」「不安だった民訴で赤点だった」などが原因なのでしょうか?
再現答案を見て下さった方はどう思いますか?
厳しいコメントでもいいのでこの科目はヤバいんじゃ?などの意見を下さると幸いです。
とりあえず4月にできる成績開示申請をして後に正式な原因を報告させて頂きます。
この結果を受けて首都大ローを受けることにしました。
明治受けておいてよかった…
追記:色々な人のブログや答案構成を見たところ、どうやら民訴で二重起訴を書けた人は全員合格している気がします。相対評価的に、民訴が赤点だった可能性が非常に高いです。上3科目で答案ほとんど書けなかったとおっしゃってる方がいましたが、おそらく上3は難しい問題だったので下4で本当に基礎の基礎が書けないと落ちるという感じだと思います。 あと、ここ最近毎日吐き気がします。
【おまけ】
バイト採用の合否についての結果発表(おまけ)です。
①ロー受験やiPad購入により貯金が危機的であること
②学部4年なので授業がなく多少の刺激が欲しかったこと
からバイトしようと思いました。
1件目
不合格…
思えばあまりキャラに合わない職場だった。この不合格の後、反省と自分のキャラ(雰囲気)分析をしました。
2件目
合格!!
1件目の反省から自分のキャラにあってそうな勤め先に応募しました。即採用でした。
司法試験もバイトも、失敗→分析→改善が大事ですね。
バイトに関しては、全くやったことない職種のバイトなので不安もありますが、新しい人にも会えますし働くのが楽しみです。
【まとめ】
ということで色々な結果発表でした。
私立上位ロー受験は今日で終了ですね。受験された方、本当にお疲れ様でした!
皆さんしっかり休んで下さい!!
僕は首都大ローに向けてまた勉強を開始しなければならなくなりました。
国立ローを受験する方々は一緒に頑張りましょう。
中央ロー 2020年度 民訴刑訴 再現答案
【お詫び】
ごめん、両訴再現答案は書けません。
シンプルに、問題冊子失くしました。
本当は、出来がひどくて答案を晒したくなかったから都合いいなwとも思ってるけど......。
でも、今はもう少しだけ知らないふりをします。
私の作るこの記事も、きっといつか、誰かの青春を乗せるから。
*(こんな出来てないやついるのか…受かるかもな俺…と思わせる精神安定剤として)楽しみにして下さった方、申し訳ありません。問題冊子を無くしてフルの再現ができませんので、書いた記憶のあるものを両訴まとめてとりあえず書いてしまおうと思います。
【民訴】20/80点
事実抗弁と権利抗弁、既判力、裁判矛盾防止、訴訟経済とかからアプローチした答案を書いた。
二重起訴の禁止が本当は核なんでしょうが、勉強不足で書けませんでした。
去年、簡単な処分権主義と弁論主義だったじゃないか!許さん🧟♂️
【刑訴】12/80点
設問1は実質的逮捕にして違法にした。
任意で応じてるけど、取調べ長い・検察のとき本当は取調べが嫌と言ってる、とかの事情を抜き出して適当に書いた気がします。
設問2は全くわからなかった。勾留中なので出頭滞留義務はあるはず。問題となるのは供述拒否権??
供述拒否も違法性なさそうな事情だったんですよね…検察官も「凶器について聞くけど、嫌だったら拒否してよい」って言ってるし。
【感想】
両訴に手ごたえニキはいるんでしょうか?
下3は皆の準備が出来てないから相対的に大丈夫と聞きましたが、心配です。
ですが、両訴の2科目を取り違えて提出して合格した先輩を知っているので通常合格水準的には耐えてるのかなと思います。
あと数日で明治の発表があるので、今はそちらが心配です。